子供をインターナショナルスクールに通わせてみた

エンジニア出身、外資系半導体メーカに勤務、そしておそらく、教育パパ

3月にハワイに行ってきました。一日キャンプに参加しました。

今年の3月に色々な約束などがあり、家族でハワイ(オアフ島)に行ってきました。

家族というのは、長女7歳、長男4歳、妻、義母、そして私というメンバー構成。

 

海・プールに連れて行けば、溺れるかもと目が離せられない。

店に行けば、まぁドタバタ走り回って、やはり目が離せられない。

 

正直、子供の世話であまりバカンス気分を味わえませんでした。

(夕方7時ぐらいには二人ともエネルギー切れで寝落ちしてたので、その分、楽でしたが・・)

 

子供の世話から解放されたいという欲求と、英語圏にいるという理由から、Dey Campを探してみたところ、St Andrew's Schoolsという学校のAdventure Campsの日程が合ったので、事前に一日だけ、申し込んで長女を送りだしました。

お値段は、8:00~15:30で$120、昼食とキャンプTシャツが貰え、あとはカリキュラムによって使った教材を持ち帰れるみたいです。

中学生ぐらいの女の子がアシスタントとして加わり、面倒を見てくれていたようです。

帰りにそのアシスタントの子にウチの子はどうたったと聞いたところ、「初日だから喋ってなかったけど・・」と返ってきました。

 

本人に聞くと、木で作った鳥の巣や、植物の種を植えたポットを見せながら、楽しかったから明日も行きたいと繰り返し頼みこまれたので、とりあえず、良かったのかなと思うことにしました。

 

この時期、ちょうどSummer Campの申し込みが始まったところで、この学校以外にもYMCAのキャンプなどあったりします。

 

参考までに。

 

 

 

 

 

 

インターナショナルスクールの教科書を購入

さて、私の娘もこの4月で無事、Grade 2 (小学二年生)になりました。

我が家では、子供が学校に置き忘れたりすることから、教科書のスペアを購入するようにしています。

 

ここで問題が・・

 

算数と理科の教科書とワークブックにおいて、去年度とは別の出版社のものが使用されることになりました。

 

通常であれば、amazon.co.uk もしくは amazon.comで簡単に購入できるのですが・・

今回の教材は、シンガポールの出版社から発行されおり、amazonシンガポールでも見つけることができませんでした

 

色々調べてみると、シンガポールはEC先進国なのですが、どうやらamazonシンガポールは、日本のamazonほどメジャーではないみたいです。

更に品揃えで言うと、ShopeeというサイトがNo.1なのですが、残念ながら海外発送に対応していないとのこと。

 

・・・というわけでここ数日、調べまくった結果、OpenSchoolbagという教育教材を取り扱っているシンガポールのサイトを見つけました。残念ながら、理科の教材しか見つからなかったのですが、海外発送にも対応していたので早速注文しました。

 

参考までに。

 

インターナショナルスクールの学費

経済的自由人でない限り、やはり気になるのが学費だと思います。

 

参考までに私立小学校の学費は、このページによると平均89万円 (授業料+その他学校教育費+学校給食費)ぐらいです。

ちなみにトップは慶應義塾横浜初等部で(入学金を除いて)年間155万円となっています。

 

さて、インターナショナルスクールはというと、以前紹介したボストン・コンサルティングのレポートによると以下のように学校によってバラツキはありますが、安価帯でも日本円に直すと100万円は超えます。
しかも政府の補助がないために、校庭がない学校はザラにあります。

 

東京のインターナショナルスクール 年間の学費 [USD]
安価帯 (下位25%値) 13,535
平均 (中央値) 18,805
高級帯 (上位25%値) 22,102

 

私の場合、上の娘に加えて、下の息子も同じ学校に入学させようとすると安価帯以外の選択肢はなくなります。

またこの先、高校までの9年間通うとなると費用面でも厳しいものがあり、ここはやはり中学受験で英語授業が受けれる私立中学に入学して欲しいと願わずにはいられません。

 

それに、広い校庭があって放課後に部活動をやるような学校生活を一度で良いから体験して欲しいと思っています。

 

参考までに。

一年通ってみて

この前、初めてのオンライン授業があり、これは娘の日頃の状態を知る絶好のチャンスと、同じ部屋で様子を見ていたのですが、ビックリするぐらい喋ってませんでした。

英語の自信のなさで気後れしているのではと思う反面、第二外国語日本語クラスでも同様に貝のようになっていたので、それだけが原因ではなさそうです。

 

ただ、ESL (English Second Language - 英語の苦手な子が受ける特別授業)の少人数クラスではのびのび受けていたのが唯一の救いでした。

本当にESLを履修しておいて良かったと思います。

 

気になる英語レベルですが、先生の言うことは理解しており、英文を読んで回答を選択するクイズもできていたので、英語の能力は上がっているようです。

理解しているかは置いといて、英文を読むスピードは圧倒的に早くなっています。

最近、中学受験で英検が採用されていると耳にしたので試しに英検の過去問を解かせてみました。

私の計画では、5級あたりで自信をつけさせ、毎年1級ずつ上げて受験して最終的には2級を目指す目論見だったのですが・・・

 

予想に反して、5級・4級の問題では筆記・リスニングともにほぼパーフェクト。

試しに3級の問題をやらせてみると、知らない単語や関係代名詞などにつまずき、筆記は7割・リスニングは8~9割とこちらも一応、一次試験の合格ラインの6割超え。

この一年の娘の頑張りは無駄ではなかったと実感できた瞬間でした。

 

・・とはいえ、実際のテストでは筆記50分・リスニング20分と長時間の集中力を要し、また不得意な面接もあるので、一筋縄ではいかないと思っています。

 

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参考までに。

入学前の英語レベルと家庭学習

さて、入学前の娘の英語レベルはというと、アルファベットの読み書き、数、色、動物、簡単なもの・あいさつができる程度でした。

正直、今でも入学するレベルには達していなかったと思います。

一応、地元の英語教室には週一で2歳の時から通い、年中の時に近所にKidsUpという英語の学童がオープンしたので週二で通っていたのですが、大した効果は得られませんでした。

かなりの人見知りで誰にでもコミュニケーションをとるタイプではなかったのも上達しない原因の一つだと思います。

 

さて、そんな娘ですが2・3歳ぐらいから実は「くもん出版」の問題集をひたすら解いています。(解いたというより解かせたに近いのですが・・)

くもん出版から出ているドリルには大きく分けて、就学前の「くもんのおけいこ」シリーズと小学生用の「くもんの小学ドリル」の二つがあり、どちらも似た問題が繰り返し出題されるので、字を書いたり、計算に慣れるのにオススメです。

さらに問題を解くごとにシールを表に貼り、最後までやるとそれが賞状となり、子供のモチベーションを上げてくれます。

 

「くもんのおけいこ」シリーズは、「はじめてのおけいこ」からスタートして以下の問題集まで終了しました。

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その後、算数に関しては「くもんの小学ドリル」をスタートさせたのですが、小学校の入学前に以下の問題集まで終わらせました。(どこまで理解しているかは別として)

3年生たし算・ひき算 (くもんの小学ドリル 算数 計算 6)

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2年生文しょうだい (くもんの小学ドリル 算数 文章題 2)

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3年生かけ算 (くもんの小学ドリル 算数 計算 7)

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国語(読解)に関しては、「くもんの小学ドリル」シリーズから離れて、以下のように簡単な「早ね早おき5分ドリル」をやった後に、Gakkenの「おはなしドリル」をただひたすらやりました。

残念ながら賞状は付いていないのですが、読解力と知識が付くのでオススメです。

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さて、こんな話をすると毎日何時間も勉強をさせているように聞こえますが、実は継続することを目的としているので、集中して取り組めば1教科、10分間で解ける分量を1日分としています。

算数・国語(読解)・英語の3教科で、毎日30分、勉強をするイメージです。

もし、時間がとれない場合は、(どうせ学校に入れば嫌でも使うことになるので)英語をしなくても良いと思っています。

全てにおいて大事なのは、基礎となる計算とその使い方、そして文書を理解する読解という考えからです。

余談ですが、入学試験では簡単な英語と算数のテストがあったのですが、親は立ち会うことができず、娘から後で、掛け算の筆算ができることを面接官に見せたと聞きました。私の勝手の憶測ですが、それを見て英語のレベルが達していなくても、家庭の教育サポートがあるから問題ないと判断されたのかもしれません。

 

もう一つ余談なのですが、イギリスの小学校は日本の小学校より一年早くスタートします。つまり日本の年長から小学5年生までが、イギリスの小学1~6年生にあたります。

恐らくそれが理由と思いますが、娘の入学時にCambridge Internationalの小学2年生のテキストが配られ、算数には簡単な足し算・引き算・掛け算・割り算・分数・図形などが載っていて、日本の教科書より圧倒的に進んでいるのに驚きました。娘はと言えば先取りして学習していることもあって、クラスでも算数の成績は上位らしく、英語ができなくても落ち込まずに楽しく学校に通えているようです。

 

参考までに。

インターナショナルスクールのカリキュラム

インターナショナルスクールのカリキュラムは、以下の二大勢力に支配されています。

(それ以外にアメリカ・イギリス・カナダなど国独自のカリキュラムを提供する学校もありますが、ここでは触れません。)

  • Cambride International
    ケンブリッジ大学傘下の教育組織が提供するカリキュラムで1951年から実施されており、160カ国、10,000校、100万人に受講されています。
  • International Baccalaureate (IB)
    国際バカロレア機構が提供する国際的な教育プログラムとして1968年から実施され、世界 75 ヶ国 2500 以上の大学入試で利用されています。

 

さらに細かく書くと以下のように小・中・高でそれぞれ以下のような呼び名のカリキュラムとなっています。

 
グレード Cambride International International Baccalaureate(IB)
小学 Primary PYP
中学 Secondary, IGCSE MYP
高校 A-Level DP (Diploma Programme)

 

高校時のA-Level、もしくはIBDPを取得すれば海外の大学の入学申し込みが可能となります。

ここによくまとまった比較表があります。

ただA-LevelにしてもIBDPにしても難関校では優秀な成績が求められるみたいです。

ちなみに国内の大学でもどちらか取得すれば大学受験の資格が得られます

最近では文部科学省が推進しているらしくここに記載されているようにIBDPを入試に活用できる学校が増えており、世界的にIBDPを採用する学校が増えているみたいです。

 

この二つのカリキュラムの違いですが、Level-Aは得意分野だけを履修できる特化型の資格試験に対して、IBDPは幅広く履修しなければならない教育プログラムとで言われています。

 

ちなみにこのページで、日本を含めたアジアのインターナショナルスクールがどのようなカリキュラムか検索できます。

見た限りで、中学ではCambridge InternationalのIGCSE =>高校では IBDPという混合型のカリキュラムが主流のようです。

 

最後にもう一点付け加えると、IBのPYPでは教科書を使用しないそうです。

娘はまだ英語のレベルが低く、家でも学校で習った内容を把握するために教科書が必要と思い、Cambridge Internationalの学校を選択しました。

 

参考までに。

インターナショナルスクールの現状

実は入学させる時に、妻にも理解してもらうために色々調査してスライドにまとめ説明したのですが、ここでシェアするわけにもいかないので、代わりに別の良い資料をご紹介します。

 

実は、金融庁ボストン・コンサルティング・グループに「日本及び主要国におけるインターナショナルスクールに関して」調査を委託しており、そのレポートがここのページで公開されています。

よくまとまったレポートなので一読することをお勧めします。

 

さて、レポートが言うには・・・

「日本のインターナショナルスクールは、

  • 学校の情報が圧倒的に少ない。
  • そもそもトップ校が少ない。
  • しかも日本人が混じる混在校は教育水準が低い。

というないないづくし。ちゃんと国で誘致含めてサポートする必要がある」と結論づけています。

 

正にその通りなのですが、文部科学省は学校として認めないので補助もなく、お陰で学費は私立の学校と比較しても高額ならざるをえないのが現状です。

参考までに言うと、ここにあるよう文部科学省の見解はインターナショナルスクールは外国人児童生徒を対象とする教育施設であっていわゆる学校ではないとになっています。

したがって、インターナショナルスクールで小学校から高校まで行っても、義務教育を履修したことにすらなりません。

だけど、ここのA5に記載されているように一定の条件を満たすインターナショナルスクールであれば大学への入学資格が認められています

つまり、「義務教育を履修してないし高卒認定もないけど大学受験は特別にできますよ」と矛盾だらけのことを言っているのですが・・・大丈夫か、文部科学省

 

そういうわけでインターナショナルスクールに通っても小学校・中学校の卒業資格がもらえません。

ではどうするか?

もし日本人であれば、必ず地域の小学校に学籍を置くことをお勧めします。

 

是非、市役所・区役所、そして自分の子供が通うであろう地域の小学校に相談してみて下さい。

私の娘も学籍を地域の小学校に置いています。

通っていませんが、1年1組に在籍していることになっています。

そこの校長先生は理解があり、事前に連絡をすればいつでも授業に参加できるように手配すると言って下さっています。

おそらく6年後に卒業証書を取りにいくことになると思います。

参考までに。